融資の活用。これは効率的な資産形成を語る上で無くてはならないものです。

普段の生活においても例えば車のローンや住宅ローンを組むことで家を手に入れることが出来ます。

もし現金が貯まってから買うしか方法が無ければ家を手に入れるのは次の代からになりますね。資産獲得の時間を短期化するという点で融資はとても有用なものです。

しかしながら何事もフルローンで購入してしまうと借金の返済に追われて大変な思いをします。またフルローンでの購入はほとんどの場合が買ってすぐに売るとマイナスとなります。

そこで自己資金と融資額のバランスを取ることが重要となります。

本日はその回答となる自己資金3割ルールについて書いていきたいと思います。

融資を受ける際は自己資金3割ルールを徹底しましょう

このことを強く意識するようになったのは、2基目の太陽光発電所「霞」を立ち上げる際に日本政策金融公庫に融資の相談をしに行ったときからになります。

サラリーマン給料が生活費を大きく上回り、副業キャッシュフローもあった私はまだ余裕があると考えその時もフルローンでの融資を申し込もうかと考えていました。

しかし担当者の方からはやはり自己資金3割は出すべきだと諭されました。過去の別の方の融資の話ですが、資産数千万円を持っていても2,000万円の物件購入時の融資にはやはり3割出してもらっていたとのことでしたね。

結局この時は総額1,000万円ほどの物件に対して自己資金300万円出しました。

そして物件の運用を始めて半年が過ぎましたが、やはり返済にとても余裕があります。

月間平均11万円ほどの売電収入に対して返済は5万円となります。半分以上を自由に使えるので特に繰り上げ返済の必要性を感じませんね。

余裕ある融資は長期的に安定した収入をもたらしてくれます。

逆に1棟収益アパートを購入した時はフルローンで購入しました。そうすると管理費差し引き後の家賃収入35万円に対して返済が25万円となり2部屋空いてしまうと持ち出しになってしまいます。

あまり気持ち的にも余裕が無いのでキャッシュフローは全て繰り上げ返済に回すことにしています。

元々長期的な資産形成と事業経営の勉強、保険と節税を目的に購入したものなのでフルローン購入で良かったのですが、安定した経営を続けるという点においてはやはりそれなりの自己資金は必要だと感じています。

返済比率が50%を超えると入居率が気になってしまいますね。

この様にフルローンでの購入はそれはそれで使い方によっては意味のあるものですが、これからは余裕を持って自己資金3割を入れようと考えています。

自己資金3割ルール。これ安定した資産形成においてはとても重要な考え方になります。

企業は自己資本比率が30%を超えると倒産しなくなると言われていますが、正にこれを地で行く自己資金3割ルールですね。

これからの融資は自己資金3割ルールを徹底します!

苦労の甲斐あってある程度事業経営と資産運用の土台が出来上がりました。サラリーマンを必死にやりながらだったので大体5年ほど掛かりましたね。

これからはリスクに怯えることなく安定して経営が出来るよう、この自己資金3割ルールを徹底していきたいと思います。

それは不動産や太陽光等の金額の大きな事業設備の購入のみならず、例えば車や家等の主に日常生活で使用するものやレバレッジを掛けた投資においても適用していこうと考えています。

自己資金3割、レバレッジで言えば3倍強となりますがこれはCFDやFX投資においても市場の動きに一喜一憂しないで済む丁度良いラインです。

無借金、レバレッジ無しの投資が勿論理想です。しかしながらそれでは経済的成功に辿り着くために多くの時間を要してしまいます。

逆に資産形成の目標到達が見え始めた今となってはリスクを負ってフルローンでの投資をわざわざしなくても安全に自己資金3割ルールで十分に達成できます!

上手く融資を活用することで効率良く且つ安全に資産形成を進めていきたいですね。

それでは本日もありがとうございました!

とおる

FIREした元サラリーマンが資産運用収入を土台に様々な事業に挑戦しています。実体験に基づいた情報を発信していきますので、同志の皆様のお役に立てば何より幸いです。 略歴:国立大学大学院卒業後、日系電機メーカ、日経自動車メーカ、外資系メーカで開発業務を遂行。会社勤めの傍ら木造アパート1棟、太陽光発電所2基、株式、現金コモディティ他をコアとした資産運用を8年実施、生活費相当の資産収入を築きFIREを達成。現在は経営者として事業経営の日々。娘1人の3人家族。