これまで5年ほど様々な分野で投資活動を行っていますが、それぞれやはり特徴があるなと感じています。
今回は私が考えている目的別の最も効率的な投資について書いていきたいと思います。
投資を行う目的は皆様様々あると思います。その中の主な目的は
①定期的な資本収入の確保
②資産の保全
③資産の構築
この3つになるかと思います。
その中で①に対して最も相性が良いのは融資を利用した現物不動産だと考えています。
例えば毎月の資本収入25万円が欲しいと考えたとします。これを株の配当金で手に入れようとすると、ざっくり1億円ほどの株式資産が必要です。
配当利率の高い株を買えばこれ以下でももちろん短期的には可能ですが、配当利率の高い銘柄は歴史的に値段も下がりやすいです。上がっても非常にゆっくりと上がっていきます。
現実的には配当利率は3%が良いところです。
それに対して融資を活用した不動産事業を考えてみます。例えば新築アパート1棟を自己資金1000万円で購入すると、年間のキャッシュフローは概ね100万円になります。
これを3棟購入、つまり3000万円で目標達成です。
もちろん家賃は少しずつ下がっていきますし突発的な修繕費も必要なため、もう2000万円ほど手元に確保しておきたいところです。
かたやローンも時間と共に減っていきますので安全性は時間と共に増していきます。
1億円の株式資産を構築するためにかなり頑張って25年掛かったとして、同じペースで不動産であれば投資キャッシュフローの再投資により半分の12年ほどで達成できます。
あとは投資する地域の選別や物件の選定、融資条件の交渉や事業としての取り組みが必要となります。この辺りが不労所得とは言えない側面ですが、実際はそんなに多くの時間は必要ないので週末数時間でも十分に経営は可能です。
インフレや株式相場の大暴落等に対しては金で備えるのが良いと思います。
これは全額を金にする必要はなく、あくまでポートフォリオの一部として金を持っていることで最悪経済市場の大混乱が起こっても金は必ず価値が残るからです。
注意点としては金価格自体も価格が上下するため、現金建てで考えると含み損を抱えることもあります。逆に金建てで考えると当然金は消滅することが無いので落ちません。
またインフレにも強く株価ほどのボラティリティも無いです。
そして手元に持っていると毎日に少しの幸福感も感じるのも特徴です。
購入に当たっては金取り扱い商社やネット証券経由の購入になりますが、会社によって購入価格が異なります。
以下が田中貴金属の小売価格と買取価格になりますが、買って売ってをすると1g辺り109円の費用が掛かります。これがスプレッドになります。手数料ゼロを謳っていてもこのスプレッドにはご注意ください。
対して以下が私が利用している岡藤商事ですが、税込みで見ると販売g単価が6833円、買取が1gで6800円となりスプレッドは33円と大幅に安くなります。
もし田中貴金属のブランドマークが付いたインゴットが欲しいというのであれば別ですが、基本的にはg単価とスプレッドの安い商社での購入をお勧めします。
大体金融資産の10%を目途に金を保有するようにしています。
長期的な資産構築のためにはやはり株式市場平均への投資が最も効果的です。
何より手間がほとんど掛からないのでほぼほったらかしで資産をどんどん増やして行くことが出来ます。
投資先の選定は必要ですが、基本的にはS&P500やNASDAQ100、世界全体への投資をヴァンガード社のETFや投資信託などで積み立てて行くのが良いです。
これだけで経済発展に伴って資産はどんどん増えていきます。
私はVTやemaxisなどを購入しています。
毎月10万円を積み立てていますが、年利5%の複利運用で計算すると年金受給開始の25年後には6000万円ほどになっています。
どんなに資産が増えても投資先が増えても生活費が増えても、この10万円で積み立てた資産は手を付けないで淡々と資産を増やして行こうと考えています。
逆に老後資金はこれ以外は特に考えていないです。これだけあれば年金と4%リターンを合わせて十分に豊かな老後を送ることが出来ます。
以上は主に歴史的に実績のある投資先について書いています。
しかしながら技術や世界の進歩に伴い、より高効率に投資を行うためのトレンドが幾つか存在します。
先ず①の定期的な資本収入の確保ですが、これはトラリピやトライオートなどの自動トレーディングによりより低資金で定期的にキャッシュを生み出す仕組みも作れます。
不動産の入金の源泉はあくまで建物自体や管理会社が入居者を集めた労働資本ですが、自動トレードはこの労働力をアルゴリズムで提供するものです。
②については仮想通貨市場の盛り上がりにより金以上に信頼できる資産としてのビットコインやイーサリアムが金を代替する可能性があります。
金には物理的な希少性や歴史的な価値の証明根拠がありますが、これも結局は世界が価値を認めているから値段がついています。デジタル空間上の仮想通貨の価値が世界に認められれば同様に通貨以上の安定した資産となり得ます。
そして③の資産構築についてはWEALTH NAVIなどのAI運用がもしかするとインデックスETFや投資信託のパフォーマンスを越えてくるかもしれません。
私もこれらの投資先には資産の10%以下の範囲で投資するようにしています。
以上、本日は各投資とその相性について書いてみました。
それぞれの長所を上手く組み合わせつつ、投資を活用して実現したい収入や資産額を考えてそれぞれの投資を進めていくことが大切です。
それでは本日もありがとうございました!