かげきしょうじょ!!十幕を見て今回も色々と感銘を受けてしまいました!
何と言うか、映像作品を見ていてハラハラしたのは久しぶりです。
さらさのエアリコーダーとか、本作は人間描写が絶妙にリアルで生々しいです。目が離せない。
かげきしょうじょ!!公式HPより画像引用。
目立ち、贔屓され、嫉妬を買い、萎縮し、突然のアクシデントの中で自分が成功するためにこうした方が良いと周りから言われてきた選択をするか、役者として真にお客様を喜ばせる姿を目指すかという人生の難問に直面する。
役に選ばれたなら全力でそれを全うしなくてはならない。自分を演じるとは何か。周りが期待するこうあって欲しいという自分、自分がこうありたいと望む願望の自分。
何となくサラリーマンとしてある役職に抜擢されるときに通ずるものがありました。
目立てば必ず足を引っ張られますし、いちいち影で文句言われたりするものです。慣れない役に考えている暇も無く失敗と恥を振りまきながら何とか役割を全うする。
それでも自分の人生の中のはっきりとした歴史となり、多くの収穫も同時に得ることができます。
その中でまあ自分さえ良ければいいか給料も伸びるし、と安直に行動してしまうと自分自身の後悔と何とも言えない虚しさに襲われます。
主人公のさらさはここで自分の頭で考えて取り得る一つの最高の結果に結びつけます。
他の選択肢もあったと思います。人生の難問に対する解は無限にあります。
自分の頭で考える、これが大切であることを再確認できました。
今回私の中では2021年夏アニメの覇権だと思っています。
なんかいいですね。若い頃はがむしゃらに夢を追い求めて良いのです。若さの特権です。
そしてその夢を追い求める限り、人はいつまでも若いのだなと。
人間は共同体の中でしか生きられません。群れる動物なので群れから外れている状態は健全ではなく、自分らしい自分を追及し孤立してしまうとどこかで迷路に入ってしまいます。
承認欲求が満たされない限りどこかで物足りなさを覚えてしまいます。
それは幾らお金を持っていても変わらないです。同時にお金を多く持つほどに選択の余裕が生まれるというのも事実だとは思いますので、やはり資本はここでも裏切らないのですが。
群れとの心地良い距離はその人によって微妙に違い、この辺りが個人として上手く制御するべきところです。
社会に期待される姿、素直な姿、演じたい姿。
これらをうまく使い分けながらこの変化の早い時代を上手く生き抜いていきたいものです。