資産形成を始めると知らず知らずのうちに「もっと欲しい。もっと増やさないと安心できない!」となってきます。

私ももうある程度満足しても良いくらいの金額を築けているはずなのですが、やはりまだまだ欲しいと考えてしまいます。頭では必要十分な金額だと計算はしているのですが、心情的には正直全然足りないと感じています。

そうすると給料の減少は機会損失となり、働かないことが精神的負担になりラットレースが続きます。それが一生続いてしまいます。

資本主義というのは本当に上手く出来ています。お金を手に入れることが理想の人生を実現するための唯一とも言える手段。知らず知らずのうちにそう錯覚しているのではないでしょうか。

口では大事なのはお金じゃないと言っていても、お金をもらうと嬉しいもらえればもらえるほど。そうなりますよね。私もそうです。

私は純資産8000万円が一つの区切りなのかなとは考えています。運用10%で毎年800万円あれば資産を減らすことなくそれなりの生活が出来ますし、所謂お金持ちと言うに十分な金額だと思います。

この金額は変わらずこれから目指し続けますが、それにしてもお金に対する渇望を何とか抑え込みたいなとは感じています。そうしないと人生でより大切にするべき自分自身の幸福から遠ざかる気がするからです。

最近割と頑張ってお金を使う様にしているのですが、それでも1万円を越える出費にはやはり躊躇してしまいます。

お金に詳しくなればなるほどにお金を使うことが出来なくなってきます。投資をすればお金が増えることを知っていますし、何よりお金が減るのが嫌だからです。これは明らかにおかしい、というか人生もったいないですよね。

やはり良い車に乗りたくなるんですよね車好きなので。それでもこの金額を投資に回せば老後資金が賄えるレベルの金額だと思うと・・・

人生の富は人的資本、社会資本、金融資産に分類されると著書”幸福の「資本」論”で紹介されていました。

つまり金融資産は富の一部に過ぎません。自らの人的資本、そして社会との繋がりである社会資本もまた適正に持つべきということです。

人的資本は自分自身の知識なり能力であり、これがあれば自信を持って自分らしい人生を進むことが出来ます。社会資本は仲間や友人、取引先やお客さんとの良い関係等があると思います。

学生時代友達に囲まれる人生はとても幸せでした。生活を支える金融資産は両親に依存していましたが特に不満も無く、勉強を頑張る中で人的資本の蓄積はとても喜ばしく、当時は人生をとても満ち足りたものに感じていました。

純資産8000万円というのを金融資産の目標にしつつ、これからは自ら興した事業での取引先や仲間お客さんを大切にし、自らもまだまだ成長できるようにしていきたいですね。もちろん家族との時間も確保しながらです。

そうすることで資本主義に支配されることなく、資本主義をむしろ土台として活用しつつ幸福な人生を送ることが出来るのではないでしょうか。

結論お金に偏り過ぎず(もちろんお金は大切にしつつ)、バランス良く豊かな人生を送っていくのが大切ということですね。

それでは本日もありがとうございました!

とおる

FIREした元サラリーマンが資産運用収入を土台に様々な事業に挑戦しています。実体験に基づいた情報を発信していきますので、同志の皆様のお役に立てば何より幸いです。 略歴:国立大学大学院卒業後、日系電機メーカ、日経自動車メーカ、外資系メーカで開発業務を遂行。会社勤めの傍ら木造アパート1棟、太陽光発電所2基、株式、現金コモディティ他をコアとした資産運用を8年実施、生活費相当の資産収入を築きFIREを達成。現在は経営者として事業経営の日々。娘1人の3人家族。