持ち家と賃貸どちらがお得か。昔から何だかんだ数値をいじくりまわして論争が繰り広げられています。
不動産シミュレーションってあくまで数字の世界、想定の世界です。
現実はこれとは全く異なるものとなります。
ですがそれでも不動産シミュレーションが必要なのは収支に対する基準が必要だからです。想定より上か下か、そこがフィードバックを掛けるトリガーになります。
持ち家と賃貸どちらが良いかというと数値上は賃貸となったとしても、実際は持ち家派が多くの場合大きな資産を築くことになります。これはリスクリターンの関係からも明らかです。
賃貸は何も残りません。しかし持ち家は立地さえ選べば大きな資産価値を残します。それは優良中古戸建ての現在の評価額を見るとよく分かります。
そして何より非数値的な思い出という資産が残ります。この価値を見誤ると資産形成の本質を見失います。自分の家である、土地であるところに住むというのは思う以上に気持ちを軽くしてくれます。
多少高価でも優良な立地、整形地、接道と周辺環境の設備をよく吟味し、家の購入という人生で最も大きな買い物、そして最も楽しい買い物を是非未来につながるものとしてください。
というのが私の考えですが、やはり多くの方には家を買って家族との思い出の時間を大切にして欲しいなと感じています。
新しい家が建つことで社会インフラとしての家の安全性、省エネ性、美観も保たれます。散歩しながら目に入る皆様の綺麗な家、ぴかぴかの車は本当に素晴らしい芸術品です。
ですので単身の間、家族が出来るまでの方に向けて私は不動産賃貸業を行いたいと考えています。
私としてはこの持ち家を買うまでの単身世帯若しくは共働き世帯への住居の提供 しつつ、同時に新築不動産建設による社会インフラの更新を行うことになります。
自然とあるべき単価やターゲット、設備内容も絞られてきます。当然購入する物件の規模や仕様も定まってきます。そこに対して資本を投下していきます。
持ち家は持ち家で買いつつ、賃貸物件を別に購入すると賃貸収入が住宅ローン返済に回り、且つ負債も減って資産が増えていくという素敵な状況になります。
私も一棟アパートと自宅マンションをほぼ同じタイミングで購入しました。
ローン返済と不動産キャッシュフローが同じくらいの金額になり収支が大きく改善されました。
後は物件の維持管理に時間とお金を使っていけば、正直2000万円問題とか一発解決だなと思っています。
先ほども書きましたが自宅は多少高くとも資産性を重視し、周辺環境や生活インフラ、駅徒歩等をしっかり調べて購入することが大切です。
周りの人の立場で考えた時に、どういう家に住みたいと考えるか。それをしっかり掘り下げて行けば良い物件を探すことが出来るはずです。
もちろん銀座のど真ん中である必要はありません。土地の形が綺麗で、車が出入りし易そうで、歩いていける範囲に学校やスーパーや病院があって、ここだったら住んでも良さそうだなと感じるところは自然と資産価値も維持されます。
あとは多少海外株や金に分散しておけばリスクヘッジも出来て良いと思います。もちろん購入のためのそれなりの現金も必要です。
賃貸併用住宅という選択肢もありますが、大家業を本当に好きで住民と常日頃から接したい場合はこちらも有りとは思います。私も老後は賃貸併用も良いかもなと漠然と考えています。
私はこの持ち家+単身向け賃貸物件、太陽光、株を中核とした完全なる事業経営をサラリーマンとハイブリッドで行っていますが、サラリーマン+持ち家+収益不動産+株とかもシンプルで良い戦略だなと感じます。
そしてサラリーマンは現物不動産投資において信用力が大きな武器になりますので私もあと多分5年は働きます(笑)