資産額3000万円を目指しつつ改めて考えたい、若いうちの感動はお金では買い戻せないという事実

資産形成に必死になってとにかく純資産3000万円に到達する。

これはお金持ちとして生まれなかった以上取るべき仕方の無い道だと結論しています。

現代日本の都会生活の中、ゆとりを持って人間らしく生きるために必要なお金がこの3000万円だと考えています。

しかし世界にはお金を使うことでしか味わえない感動があります。

若いうちの感動もまた、お金でしか得られないものが沢山あります。

お金を使った鮮烈な感動もまた、若いうちにしか経験できない

思い返せば20代の若造だった頃に買ったBMW二人乗りオープンカーの鮮烈な感動、女性と話しながらカッコイイ車でドライブする圧倒的楽しさ、BMW車らしい気持ちの良い運動性能と美しい内装。

あれはあれで掛け替えのない体験だったなと振り返り思います。

若い頃の感動は思い出の中で消えることなく輝き続けますが、一方でもし今お金を使ってフェラーリのオープンに乗ったところで同じ感動を味わうことは絶対に出来ません。

今グランドハイアットに泊まったところで感動はほぼ無し(むしろ家でゆっくりしたい)ですが、社会人なりたての頃になけなしの月給で泊まれば相当な感動を味わえるでしょう。

若い頃にフライブリッジのクルーザーを運転した時に感じたまるで宇宙に飛び出す様な鮮烈な感動もまた、どんなに大金を積んでも今はもう味わうことは出来ません。

ですがその頃の感動は今でも覚えています。

消えることの無い思い出の価値を考えた時に、果たして若いうちにお金を使わないことが本当に正しいことなのかはやはり未だに疑問が残ります。

資産額が3000万円を超え余裕が出てきたのなら、今度はお金をなるべく若いうちにしっかり思い出作りに使うことを意識した方が良いと思います。

3000万円を築くのが最優先、3000万円を築いたらそこからは思い出作りが最優先。時間もお金も全てを使い切るべきです(もちろん3000万円を保ちつつ)。

この辺りが昨今のSIDE FIRE思想と私個人の価値観の違いだったりします。

浪費家だった自分自身を振り返る

私はあまり考えずその場その場の全力最適を行うので、自然と人生の取りこぼしを少なくすることが出来ていたんだと振り返り思います。

資産額も相応に築くことも出来、且つ若いうちに相当の浪費もしました。両方を経験しないと至れない境地と言うものがあります。

私がやってきたことを言葉にすると、

「全力で稼ぎ、全力で浪費し、全力で資産形成」

資産形成の王道からは若干外れていますね。超近視眼的行動を繰り返してきたと思います。

若い頃の浪費をしなければ今頃は資産1億円に到達しているでしょうが、では今1億円が欲しいかと言われるとそうでもなく、年齢を重ねれば資産額が増えることもあり恐らく思い出に軍配が上がるでしょう。

結果的には後悔の少ない人生だったなと、それでも後悔することもありますけどね。

資産形成を優先するも、若いうちの浪費を思い出に変えるのも、どちらも人生の選択

純資産3000万円到達までの時間と、日々の浪費により得る喜びはどうしてもトレードオフとなります。

こういったトレードオフ問題において中心に置く考え方はいつだって「バランス」です。バランスの取り方はやはり人それぞれです。

従って全人類に適用できる画一的な答えはありません。あくまで私が思う最大公約数的結論が一刻も早い純資産3000万円到達の優先というだけのことです。

私は今後も必要と思う浪費を惜しむつもりはありません。子供とオープンカーに乗りたいと思えばすぐに買います。一定の満足を味わって早期に手放せばコストインパクトは最小限で済みつつ、思い出はしっかりと刻まれます。

若いうちの浪費による思い出を優先するのか、それとも資産形成を優先するのか。最後はやはりそれぞれ個々の価値観次第ですね。

私はどちらもそれはそれで良い人生への分岐点となると思います。ただその分はしっかりとお金を稼ぐというのも大切になって来ます。

以上、元浪費家な若者兼現在はアラフォー節約投資家からの意見でした。

とおる

FIREした元サラリーマンが資産運用収入を土台に様々な事業に挑戦しています。実体験に基づいた情報を発信していきますので、同志の皆様のお役に立てば何より幸いです。 略歴:国立大学大学院卒業後、日系電機メーカ、日経自動車メーカ、外資系メーカで開発業務を遂行。会社勤めの傍ら木造アパート1棟、太陽光発電所2基、株式、現金コモディティ他をコアとした資産運用を8年実施、生活費相当の資産収入を築きFIREを達成。現在は経営者として事業経営の日々。娘1人の3人家族。