イギリスBBCが行った階級調査”Great British Class Survey”。その結果が以下の書籍に記されています。
以下の3つの資本で7つのランクに階級付けしています。
-Economical capital: 経済資本(所得・貯蓄・住宅資産)
-Cultural capital: 文化資本(学歴・趣味・教養)
-Social capital: 社会関係資本(人脈)
こういった分類は橘玲著”幸福の「資本」論”では
・人的資本
・社会資本
・金融資本
で分類していましたが、そこに文化的な知識や教養を加えたより包括的な分類となっています。文化的な教養も立派な資本ですのでよりしっくり来るものに感じます。
ということでこの経済資本、文化資本、社会関係資本での階級分けについて書いていきたいと思います。
1つ目は経済資本。これは収入だったり、貯蓄だったり資産だったり、所謂お金と聞いてイメージする最も慣れ親しんだ資本ですね。
豊かさの根本にあるお金を持ちそれを生み出す土台となる資本です。
次に文化資本。これは学歴や趣味、教養などです。世界を理解する基礎的な教養は資本の中で最も大切なものです。ここへの投資が最終的には人生の豊かさに繋がる鍵となる資本ですね。
そして社会関係資本。これは一口に人脈と表現されますが、上記二つと密接にリンクしたこれも人生を形作るうえでなくてはならないものです。
これらの3つをどれほど所有しているかで人生の豊かさを評価することが出来ます。
経済資本については客観的に見ても私として十分なものは持っていると思います。ここは少しずつ伸ばしていければ特に言うことはありません。
次に文化資本。これらは学生時代から好んで芸術や教養に触れ、学歴取得にも努力してきました。これからは芸術や文化に対する理解を深め、またその活動を通して人間関係を拡張したり文化活動を興し援助できるような人間になりたいと思っています。
もちろん娘にも芸術や教養、学問語学についてはみっちり教え込むつもりです。
そして社会関係資本。はっきり言ってここは弱いです。社会関係なんて遊び友達くらいなもので、ビジネスに活かせる様なものではありません。友達自体は良い人が多く能力的にも私より優れている人が多いですが、あくまで遊び友達なり旧友なりです。
ここは絶対的に不足していますし、これからビジネスを作っていく中で一つ一つの仕事上の出会いを大切にしていきたいですね。それはもちろんサラリーマンとしてでは無く、経営者としてになります。
同時にこの社会資本の慢性的な不足は現代の持つ一つの根源的な問題だとも感じています。道行く人を眺めていてもどうも自分のことで手いっぱいな人たちが多く、子供を連れて歩いているとそれが良く伝わってきます。
100年間に比べれば確実に豊かさが底上げされていると思いますが、残念ながらまだまだ富める人は富み、貧する人は貧する格差社会であることに変わりはありません。
とはいえもちろんお金はお金で大切ですし私も大好きです。まだまだ稼いでいきますし、稼いだ分だけ上手に使ってお金を社会に流し続けます。
それ以外の資本についてもしっかり伸ばしていきたいですね。
文化資本が不足すれば人生は本当に味気ないものですし、社会関係資本もまた同様に非常に価値のあるものです。
与えることで自分も豊かになるのが世の原理ですので、努力して余裕を創り出し、人のものを買ってあげたり、気づかいや心遣いを与えたり、文化教養を教えたあげられる様にしていきたいですね。
まだまだ人生これからです。