住宅価格は総資産の50%若しくは純資産の50%、車の価格は総資産の5%若しくは純資産の5%

普段の生活のためにローンを利用する。それ自体は非常に良いことです。

住宅も車も全て材料を輸入に頼っている日本では世界のインフレと共に価格が上がり続ける事は今回良く分かったと思います。原理的には買うなら早い方が良い。

何より欲しいものがすぐに手に入った分だけ人生を楽しめます。

大切なのはローン返済を無理なく支払える余裕を確保しつつ欲しいものを購入することです。

ということで自宅と車の適性価格について書いてみたいと思います。

住宅であれば純資産の50%~総資産の50%

例えば今手元に貯金や無担保の土地等が2000万円分あったとして他に借金が無いとします。

1000万円で小さな中古戸建を買って住めば全く無理が無いことは想像できるかと思います。残りの1000万円は余裕資金として手元に貯めつつ暮らせば何ら負担無く家を持つことが出来るでしょう。

つまり純資産の半分の価格であれば家の購入に全く無理はありません。

次に例えば負債をして不動産投資をしていたとして不動産を8000万円、その他2000万円で総資産が1億円あったとします。

ここで5000万円の住宅を購入したとすると不動産運用のキャッシュフローで住宅ローンの半分を支払いつつ2000万円を保有した状態であれば特に無理のない経済生活を送ることが出来ると思います。

この場合は相当量の労働が必要となりますが、それでもローン返済に窮することは無くなります。

2000万円を繰り上げ返済に充てればローンのほとんどを不動産収入で賄うことが出来るでしょうし、繰り上げ返済を行わず運用したり有事の待機資金としておけば大体の困難は乗り越えられると思います。

つまり純資産の50%~総資産の50%というのが住宅価格の目安となると考えます。

私の場合は現在純資産が5600万円、総資産が1億5600万円ほどですので概ね3000万円~8000万円ほどの価格帯が適正です。

現在2000万円(残債1500万円)ほどの家に住んでいますが、ローン返済を普段意識することはあまりありません。資本運用益で勝手に払われていくのが普段の感覚です。

運用益が毎月30万円あることを考えると8000万円までのローンであれば返済も特に負担は無いです。但しこの場合は生活費や学費等は働いて稼ぐ必要がありますので、無理が無いのはこの辺りまでですね。

あと5年ほど働いて資産を増やしながら収益不動産を持ち総資産3億円、純資産1億円を目指していますので、これであれば自宅価格は5000万円~1億5000万円までは可能となります。

文京区優良立地で戸建てかマンションを買う予定ですので、この場合はやはり働いて稼ぎ続ける必要がありますね。お父さん頑張ります!

車は総資産の5%か純資産の5%

こちらについては以前の記事に書いています。

先述の純資産、総資産額から私の場合は300万円~800万円程度、車で言えば国産ミニバン~外車普及価格帯くらいになりますね。

現在乗っているFreed Hybridについてもローン返済は資本運用益で支払っているためこちらもあまり意識することは無いです。BMWの3シリーズやメルセデスのCクラスの様な車に乗るのであれば、ローン返済は多少苦労することになりそうです。

上記の基準を超えるということは自分自身の人生と言う資本を大幅に使うということ

貯金無しでも家が欲しいという気持ちは良く分かりますし、私も若い頃はお金が無いのに高級車を乗り回していました。働いたお金はほとんどがローンの返済に消えていきましたし、本当にお金には苦労しました。

行動における自由は大幅に制限され、資本の奴隷となり働く必要が出てきます。

もちろん1億円を貯めてから家を買おうとしても無理なので、始めにローンを組んで支払う覚悟と共に上記の比率に合わせ込みに行くのが現実的です。ローンも家族の豊かな生活のためであれば別に悪いことでは無いと思います。

それでもやはり自宅ローンは収益資産を買ってから最後に組むのが良いでしょう。そうするとローン支払いを運用収益で賄えますので。

知識として上記の様な知見を持っていれば、創り出した余裕で更に豊かな人生となるはずです。

とおる

FIREした元サラリーマンが資産運用収入を土台に様々な事業に挑戦しています。実体験に基づいた情報を発信していきますので、同志の皆様のお役に立てば何より幸いです。 略歴:国立大学大学院卒業後、日系電機メーカ、日経自動車メーカ、外資系メーカで開発業務を遂行。会社勤めの傍ら木造アパート1棟、太陽光発電所2基、株式、現金コモディティ他をコアとした資産運用を8年実施、生活費相当の資産収入を築きFIREを達成。現在は経営者として事業経営の日々。娘1人の3人家族。