私が育児休暇を利用してキャリアの切れ目を履歴書上に作らずにお試しFIREをしてみることを思い立ったのは昨年の5月くらいです。
そして年末から実行。我ながら大胆な決断力。会社の仕組みを使いこなすこともまた大切ですね。
結果的にはこの企ては成功し、4ヵ月の休みを得たのちに現在は職場にしれっと復帰し職務を進める日々です。
そんなFIRE生活を体験しての率直な感想と、その先を見据えた活動の必要性について書いてみたいと思います。
率直に言って生活は退屈でした。
それまで抱えた仕事のプレッシャーと言う悩みは消えるが、その代わりに達成感や苦労から生じる大きな喜びは生まれない。そして退屈と退廃と言う名の新しい悩みが生まれてきます。
社会参加が「やらなくてはならない」から「やりたかったらやる」に変わり、必要性に駆られないためまあ今日はいっかが続き積極的には動けませんでした。時間の利用率は著しく下がります。そして給料が無いため資産を消費する感覚もあり中々大きくはお金も使えませんでした。
一番楽しかったのは名古屋への不動産物件調査でしたが、結局仕事(事業)かよというのはご愛敬(笑)
もちろん京都の両親に孫を見せたり、欲しかった資格を取ったり、ブログで一通り書いてみたかったことを書きなぐってみたり、家庭菜園を始めたりと良い点も沢山ありましたけどね。
一度はこんな長期の休暇を取っても良いけど、またしたいかと言えば今はそうでもないかなと。素直に週末に休暇にで十分です。
Retire Earlyが何からのリタイヤかと言うとそれは強制的労働からの解放です。
奴隷生活から解放され、その代わりに自らが望む労働と言う名の社会参加、社会貢献の世界に漕ぎ出すことが出来ます。
結局は働くのです。人との建設的な関わりの中にしか幸せは存在しません。
それがお金を得ることを最優先にしなくて良くなるという状態がFIREというものですね。
つまりFIREは目的ではなく時間を得るための手段。これが私の結論です。
時間を得た先で何をするか。それがあって初めて人生は楽しく、刺激的で、幸福なものとなります。
ということでFIRE状態を手に入れたとしてその時に何をするかですが、
・保険としての資本的収入により生活を支える。
・その経済的保証の下で大きな収益を生む事業を営む。
・資本主義的豊かさを満喫する。
・子育て、貢献的活動(ボランティア等)、将来の可能性の育成
・趣味の探求。マリンレジャー、釣り、お魚料理、楽器演奏、絵画、執筆、宝石蒐集、車、自宅設計などなど。
こういったことになりますね。
3つ目に資本主義的豊かさを満喫とありますが、やはりこれはこれで魅力あり価値あることであることは明らかなので実現していきたいと思います。
私が育児休暇FIREの際に閉塞感を感じた一つの要因は、そもそも潜在的に使いたいお金を賄えるほどには資本規模が到達していなかったというのがあると分析しています。まだまだ資本形成には手を抜かず、2~3年は節約していきたいと思います。
まああと7年ほどサラリーマンとして働いて、毎月60万円ほどの資本運用キャッシュフローを築きながら毎月同等金額の事業収入を得られるよう地道に歩みを進めて行きたいと思います。
幾ら資本を築いても、人との関わりのための労働は人生に欠かせないものです。結局は働くことになりますね(笑)
それで良いのです。それこそが張り合いのある人生です。