私が現在勤めている会社は外資の老舗企業で各国に拠点があり、人件費や適材適所の兼ね合いで関わる方々のお国柄も多岐に渡り世界と繋がりながら仕事をしています。
おかげで投資から得られる以上に世界の変化を感じられます。
ここ十数年で開発の主体は日本から中国、インド、そしてアジア諸国に移りこれに伴い技術力もまた同じ様に動いて行っています。
人件費も元々安かった国が上がり、そしてより安い国に移り、そして長期目線では段々と均等化し底上げされていくのだと思います。
今は日本は裕福な国ですが、段々とその差も狭まって行っているのは疑いの余地もありません。ちなみにプロマネ目線で各国の一人当たり年間コストも新興国と言われていた国の伸びが顕著ですね。
そうすると富は国の差では無く、純粋な個々人の能力差となり本当の意味で平等な世の中が訪れるのだろうなと思います。
日本は昔から世界の外に飛び出し挑戦することで成長を遂げた国だったと理解していますが、いつの頃からか日本が世界の頂点と言う慢心に浸りあっという間に世界に追いつかれました。
現断面を見るとそこまで大きく抜かれているとは思いませんが、だからと言って日本が特別な国とも思いません。元日系企業勤務目線で世界と競い合っていたのでよく分かります。
まあ慢心した瞬間に劣勢に立つ未来が確定し、危機感を持って臨めば成功が待っています。シンプルな二択です。
私が現在の外資系企業に転職したのは素直に
・勤務地が好みだった
・給料待遇が良かった
・日経大企業のブランドバッジを外した時の自分の能力を見たかった
この辺りが主な理由ですが、意外なところで外資系企業勤務のメリットとして見つけたのが
「日本に居ながら世界の動きがかなり鮮明に見える」
意外なところに面白さを見つけられるものだなと感じています。
私は本当にたまたまですが幼少期を海外で過ごしたので、何となく世界の流れに乗れているのだと思います。ほんとうに何となく(笑)
能力的には劣る私がここまで普通に生活できているのはここが理由だと分析しています。日本の外を見たことが無い場合と比べた明らかな優位性が私をここまで生かしてくれたのだなと運命に感謝せざるを得ません。
考えてみると英語(と何故か国語)だけ偏差値70オーバーだったおかげでこれに引っ張られて平均偏差値が良く見えていたという。
いつだってどんな状況においてもそこにはメリットとデメリットがあります。その与えられた環境と条件の中でそのメリットを最大限に引き出すことで例えどんな状況であれ活路を見出すことが出来ますね。
娘がこういうことを理解できるよう、私は子供と一緒にチャレンジを繰り返していこうと思います。
私が外資系企業勤務で世界で働いて得たお金で子供を育てているということは、世界が子供を育ててくれているということです。
私はその恩返しに、世界の幸せの拡大のために働いていこうと思います。