今までの人生で、何かやりのこされたことはありますか?それがいつの日か目の前に浮かび上がってくる日が来るのです。
私のYoutubeチャンネルのナレーションキャラクターの一人、「さくら」の姿が見えてきた気がします。
どういうわけかずっと苦手でした、「かすみ」と「ひかり」はそれぞれ素直な自分自身、描く憧れの姿、それらを描くことで簡単に形になりました。
「さくら」だけがどうしてもつかめなったのですが、なんかつかめた気がします。
「さくら」は大学時代に追い求めたもの、それを描くと絵になることが分かりました。
学生時代に友達と見上げた星空、恋人と見つめた夜景。そういった瑞々しい感覚の心象に物凄く近いところにさくらを描く時の心の場所があるように感じます。
私が学生時代に悔いが残ったのは、芸術を追求できなかったことです。それがいつまでもくすぶっている。そのことに最近気づきました。
絵も音楽も、ずっと長い間ものすごく中途半端なところに置き去りになっていました。
大学時代はやっぱり学生として日々を過ごしながら、社会人として世界の仕組みに順応していくための期間でしたし、その中でどうしても芸術よりも現実に触れる時間を多くせざるを得ませんでした。
大学生時代って、そこまで好きな事ばかりは出来なかったんですよね。単位も取らないといけないし、三回生後半以降は卒業研究でほとんどの時間が拘束されるし、部活やアルバイトしながら社会の常識を一通り学ぶ必要もありました。
だからやりたいことを今ほどは追求できなかったかもしれませんね。思い返せばその中で芸術はいつも進路の後回しになっていました。
このことに気づけた切っ掛けは終物語のオープニングを見ていて、dreamy date driveのアニメーションが何故ここまで心を揺さぶるのかと考えていた時です。
ああ、やり残したことがあるんだ。それが何かを考えた時に、やっぱり芸術だなと思いました。
今までこのことを教えてくれようとした方との出会いが何度かありました。私にはその道を追い求める力は当時は無く、現実にひれ伏せざるを得ない状況を飲み込むしかありませんでした。
でも今は違います。資本主義社会を自由に駆ける知識があります。
「さくら」は私の求める芸術の体現。これから最も美しく輝く、イラストレーターとしての私の原初を描き出すはずです。