クリエイターとパクリ、この問題は本当に難しいですね。

私のYoutubeってかなりの時間を私の独創性を掛けて抽出した作風なので、正直これをそのまま同じ様な形で作られることに強い不快感を感じていました。

やっぱり未だに良い気分では無いし、私の動画を参考にしているYoutuberって沢山いると思います。

でもその気持ちってやっぱり分かるところもあって、中々結果が出ない苦しさとか、自分では出来ないなって思う時に安易に外に答えを探しに行く。苦しんでいる人はなりふりなど構っていられない。

その中で誰を頼りにするのかは明らかで、それは憧れる人です。

好きな人の言葉遣いやファッション、投資スタイルを真似したくなる。参考にするにしても、やっぱり自分より明らかに優れた人を参考にするわな。

パクられるというのは憧れられているから、というのは理屈では良く分かっているのですが中々受け付けられないものもありますね。正直ろくなことが無いので寄って来て欲しくない、というのが本音で私も良いこと無いので近づかない。まあクリエイターなら誰でも同じでしょうけどね。

でもこの行動により、私が自身の行動を誤ることが最近増えてきたのを感じています。パクるやつと一緒は嫌だ、だから良いと思っているものでもそいつと被りたくないから捨てる。投資において妙なバイアスが掛かり、判断を誤る可能性が少し上がっている様なところが散見されます。

私が失ったリソースや機会は測り知れないものがあります。ほんと勘弁してくれと思いつつ、失ったものを考えても仕方が無いので私ももう前に進まないといけない。切り捨てるしかないものもやっぱり世の中にはあって、それを判断するのは私自身の責任です。

戦争が起こる理由と言うのはいつもこういうもので、利害の不一致とは一生付き合っていかないといけない。

私も好きなイラストレーターさんの絵はまじまじと見て、やっぱり自分が描く絵に大なり小なり影響されてきます。そのリスペクトを過度に欠いた形がパクリでありオリジナリティの無断盗用なのだろうなと思います。

逆にそのリスペクトを分かりやすく表現するならその人の商品を買うのが一番素直ですね。私も好きなイラストレーターさんの作品はお金を出して買うようにしています。

私にとってお金を払うというのは、客観的視点での最大の賛辞です。私のことはそのイラストレーターさんから見れば単なる見ず知らずの他人ですが、お金を払うことで何より分かりやすく明確に敬意を表明出来ます。

Youtubeなら良いねやコメントチャンネル登録にSuper Thanks。お金を頂くと嘘偽りの無い強い感謝の気持ちとして私も受け取れるというのが素直なところです。もちろん見て頂くだけでもそれがそのまま広告収入に繋がり私にとってはとても有難いものです。

でも動画的に参考にするなら金払うのが筋だよなとは思いますね。それが出来るYoutuberなら私も是非友達になりたい、お金と礼儀に対する価値観が私に近いから。

私が次にやるべきことは、お金を取る仕組みを作ることですね。

それは儲けたいとかじゃなくて、相手に無意識に背負わせてしまっている借りを作ってしまっている感覚を緩和するための措置としてです。無料コンテンツを見ているとお金を払わないのが申し訳なくなってくるという気持ち、それを上手く拾うことで私と視聴者さんが居心地の良い関係を作れる気がしています。

私自身もやっぱり気に入ったYoutuberの方からは何か買いたいなと思うのですが、そもそもその方が商品を売っていないことには何も買えません。お金を取る仕組みを作る、と言うのは私の仕事の一つだと最近は感じます。ちょこちょこ増えているSuper Thanksは私がお金を取るという仕事を怠けている証拠なのかもしれませんね。

お金を汚いものと見なすのはほんとに良く無いです。お金は使い方が正しければ綺麗な水の様な物で、他者を潤す力がありそれを上手く使えば結局自分自身を潤すことになります。私の様にお金に困っていない人間でも、やっぱり感謝から来るお金はとても尊く心地良いものです。

無料コンテンツが溢れる世の中だからこそ、お金を上手く使える人間は他者とは比較にならないスピードで成長するのも事実です。だから必要なことには積極的にお金を使いたいですね。

パクリと憧れは紙一重、それを見誤らないためにもこと私の方は私が良いと思った人にはお金を払おうと思います。参考にしたならその利益の一部を参照元に還元する。

これが出来ればAIイラストも何も問題無いんですけどね。著作権の本質は創作者の利益保護です。パクリを防ぎようが無いなら、パクった場合の利益還元の仕組みを整備することが大切。

そういう仕組みを創ることが資本家の上位者の努めです。みんながより安心して創作に取り組める世界にしていきたいですね。

結論、只ほど高くつくものは無い。上手くお金を使える人がやっぱりお金持ちに一番近いのです。

とおる

FIREした元サラリーマンが資産運用収入を土台に様々な事業に挑戦しています。実体験に基づいた情報を発信していきますので、同志の皆様のお役に立てば何より幸いです。 略歴:国立大学大学院卒業後、日系電機メーカ、日経自動車メーカ、外資系メーカで開発業務を遂行。会社勤めの傍ら木造アパート1棟、太陽光発電所2基、株式、現金コモディティ他をコアとした資産運用を8年実施、生活費相当の資産収入を築きFIREを達成。現在は経営者として事業経営の日々。娘1人の3人家族。

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