人間があまり使いこなせていない器官として嗅覚がある、とは思いませんか?
良い投資先にしても、思い出に残る景色にしても、性的な遺伝子の適正や健全性にしても、無意識的に嗅覚が大きな影響を与えています。
昔よく異性に「良い匂いがするね」、と言われたのですがたぶんこれって遺伝的特性を嗅覚で判断されているんだなと思っています。もちろん香水の話ではありません。
鼻が利く、というのは実に様々な意味合いがありますよね。
例えば淹れたてのコーヒーの温度も沸き上がる湯気の匂いで判別できます。周囲の環境を判断する時も匂いでその空気の安全性がすぐに確認できます。
実は昨年コロナなのか何かしらウィルス性の攻撃で完全に嗅覚を二週間ほど失ったことがあるのですが、もう味も分からないし吸っている空気が綺麗なのかどうかも分からず、この嗅覚が人の中で占める割合の大きさを痛感しました。
絵の印象も多くが嗅覚によるものでもある気もしていて、変な言い方ですが女の子とか花の写真とか良い匂いがしそうだなという絵はやっぱり魅力的です。逆にキツイ香水の匂いは私も苦手ですし見た目でそれが分かると近寄りたくなくなります。
レクサスのショールームとかちょっと高級な場所に行くとフレグランス設計ものすごく気を配っていますし、アウディの車両開発の評価の中では室内の匂いのチューニングとかもあるあらしいです。
アウディ車の独特の心地良い室内の香りはこういうところから生まれているのです。
楽器とか服とか本もそうなんですよね、ニスの匂いとか素材の匂いの心地良さが独特の体験をもたらします。アロマテラピーとかも取り入れると人生のQOLもグッと上がるのでしょうね。
幸福度の高い生活に「嗅覚」を取り入れる、これもまた良い投資となると思います。