お金には色がある、というのはまあ誰しもにとって当たり前のことだと思います。

例えば信頼する誰かが預けてくれたお金と、ギャンブルで稼いだお金は使い方が全然変わって来ますよね。

不動産関係の情報集めとレジャーを兼ねてよく某不動産業者さんのセミナーに定期的に行くのですが、いつも同じ方が登壇されて必ず話すのが「運営の苦しい不動産を次の方に高値で売ってしまった」という後悔です。

どうも聞いていると運営の苦しい物件で利益が出にくい中売却を決断し、その売却相手がスポーツ選手で「競争の有る厳しい世界だから将来の収入源を作りたい」と言っていたとのことでした。

そんな方に利益の出ない物件を売ってしまった後悔がずっと残ってしまい、何年もそれを語るというのはやっぱりそれが心にずっと引っかかっているのでしょう。

売却された方の勤務先は某自動車関係の大手で給料も高くて有名で、お金に困って売却したわけではないというのがまたきついところなのでしょうね。社会貢献たる事業において利己で動くと後悔しか残らないことを私も教わったと思います。

不当な手段、自分として誇れない手段でお金を得た体験は、じわじわとその人を精神的に追い詰めて行くのでしょうね。年齢を重ね人の気持ちが分かる様になればなるほど、皮肉なことに自分自身を苦しめ蝕む呪いとなります。

だからこそお金を稼ぐというのは怖いことでもあるし、その人もその不動産物件を自分で買い戻すまで安らぎを得ることも無いのでしょう。

だから誰かを騙して得たお金の色は酷い色をしているのだと思います。そんな思いをするくらいならお金なんて儲けない方が良いです。私も先述のお話は先輩の有難いアドバイスと受け取り、物件を売るなら確実に相手も利益が出せる値段で売却しようと思います。

良い色をしたお金というのは誰かを助けるお金だと思います。誰かの困りごとを解決したり、誰かのために送るお金だったり、そういうお金は人に渡る度に価値を生み出し資本主義における富と幸福を拡大していきます。

例えば祖父母にもらったお金でそれと同じ価値のあるものを購入すれば、お金は消えることなくまた第三者に渡り価値を生み出し続けます。お金と言うのはそうあるべきものでどこかにとどまり淀むべきものではありません。

「現金は流水のアセットクラス」、私のアクティブなセットクラス分散運用の中での現金の位置づけなのですがお金は流れるもの綺麗に流して行くもの、という価値観を持って接すればお金は大きな力を与えてくれるはずです。

私もこうしてブログやYoutube、書籍執筆で得たお金は皆様に頂いた恩だと思っています。ということでお金は専用口座に入るように設定し、そこで運用をして誰でも簡単にできるキャッシュフロー型ペーパーアセットポートフォリオの研究のために使っています。そこから生まれる現金もまた上手く社会の再生のために使って行きたいですね。

キャッシュフロー指向というのをもう少しひも解くと、お金を得てそのお金をまた誰かに回す、お金を一所に留めることなく回し続けることでお金はその役割を全うし主人を潤し続けるということになります。

だから稼いで使うが正解で、もちろんたまには自分の私利私欲のために使っても良いと思います。みんな人間なんですから。

まあでも娯楽に使うお金って意外とすぐ飽きるのでそんなに使いません。

お金の使い方として一番輝くのはやっぱり「誰かを守るために使う時」だと思います。家族や子供を守ったり、お金に困っている仲間を助けたり、それにより使っている本人も満たされ幸福になります。

だからお金を一定量持つこともお金を稼ぐ能力があるというのもとても大切で、私もこれからお金を稼ぐ力を磨きつつも、それでもお金のほとんどはもう誰かのために使うだろうなと感じています。

そうすることで得られる精神的な充足感や心理的安定感が、幸福な人生の土台になるように感じますね。もちろん家なり車なり時計なり、ある程度の個人資産は持つべきだと思いますし持っていた方が幸せですが、それでもそれ以上はやっぱり誰かのために使って行くべきです。

お金には色がある、お金は誰かを守る時に最大の力を発揮する、これはとても大切な事なので是非とも覚えておきたいポイントですね。結局お金持ちの人達もお金を誰かのために使いたがっている人が沢山いるのだろうなと思います。

じいちゃんばあちゃんちに行くといつもお小遣いもらっていましたよね?それってどういう意味があったのか、今の私ならその気持ちが何となく分かります。

「愛する人の幸福のために使うお金」それが最高のお金の使い方なのです。

今日は東京に宿泊して娘の誕生日祝い。これもまた私の最高のお金の使い方です。一泊八万円だけど思い出の時間を華やかにするための良い投資だと思います。
とおる

FIREした元サラリーマンが資産運用収入を土台に様々な事業に挑戦しています。実体験に基づいた情報を発信していきますので、同志の皆様のお役に立てば何より幸いです。 略歴:国立大学大学院卒業後、日系電機メーカ、日経自動車メーカ、外資系メーカで開発業務を遂行。会社勤めの傍ら木造アパート1棟、太陽光発電所2基、株式、現金コモディティ他をコアとした資産運用を8年実施、生活費相当の資産収入を築きFIREを達成。現在は経営者として事業経営の日々。娘1人の3人家族。

Share
Published by
とおる