普段SNSメディアを見ていて不思議に思っていることの一つが、結構な大物でしかもかなり歳いっている人たちが何故あそこまで過激な発言を繰り返すのだろうかということです。
まあ規模や年齢に関わらず過激な人は過激なのですが、まあ過激な方が数字が伸びるのは私もインフルエンサーやっていて良く分かります。
ここはうさん臭さとのトレードオフなので、数字を取るか信頼を取るかで人それぞれどちらでも選べば良いと思います。
結局過激なことを言う50代60代とかの大物インフルエンサーって、その中でのマウンティング合戦を繰り広げているのだなということが良く分かりました。結局資産が何百億円になったところでその人にとっては当たり前の日常で、その階層の中での競争意識というのは消えることは無いのでしょうね。
まあSNSに対する視聴者側の本質的欲求の一つには「攻撃欲の充足」というものがあるので、馬鹿で過激なことを言って攻撃対象になってくれる発信者を探しているのだと思います。だからこそそういう発信の数字が伸びるわけで、最近はその傾向がさらに顕著なのは過去の賢い系の発信者が衰退していることからも見て取れますね。
まあ申し訳ないけどそういう爺さん連中の過激発言発信って正直下から見ていると「ダサい」です。今の若者たちの冷めた目線というのは、本来上位者がやるべき後進の指導や見本であることを捨てた私達より上の世代の振る舞いからきているのだと思います。
若い人たちには何の罪もありません。悪いのは私たちとその先輩です。
競争することは良いことだと思います、それにより自身の能力を引き出し実績や経歴を作ることが出来たら、それは以後の人生を潤す消えない資本となります。ただ他人との競争を目的としてしまうと、そこには果ての無い争いの世界が広がり心が満たされることは無いでしょう。
私も努めて他人とは比較せず、競争するのはあくまで昨日の自分とする、ということを大切にしています。私の場合はそもそも他人との競争に興味がなく、結果を出すときはあくまで自分の熱意に夢中になっているときばかりですね。
マウンティング合戦から降りることと会社にしがみついて転職しないことはとても似ていると思います。転職することはその会社での出世合戦に敗れることだと捉えてしまうと、せっかくのより良い楽園への切符である転職の機会を逃すことになります。
基本的に転職した先は転職前よりも遥かに好待遇です。だからこそ転職には価値がありますし逆にそれが得られないなら転職する意味もありません。
マウンティング合戦も同じでそこの競争に囚われてしまうと、本来人生で味わえる貴重な出会いや経験の場を不意にしてしまうことになります。他人との競争には終わりが無いし、それこそやるならイーロンマスクに勝つまで続けることになり、さらにその後もジェフベゾスやマークザッカーバーグの様な強者との防衛線を一生続けることになります。
ただその一方で、自分の内面からの力で上を目指すことも大切にしてください。人生を向上させるというのは皆に等しく与えられた権利であり、自分らしく輝こうとすることは人に与えられた最高の喜びです。
毎日が確実に良くなっていくことを実感できる日々、それこそが幸福の正体なのですからね。