先日太陽光発電所の定期点検を行いましたので内容をまとめておきたいと思います。

以前の記事で書いたのですが、1台パワコンが故障していたため丁度それに気づくことが出来ました。やはり発電所は定期的に訪れるべきですね。

それでは早速点検内容ですが、以下の太陽光発電協会資料 「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」 の53ページに定期点検要領が乗っていますのでこちらを参照しました。

https://www.jpea.gr.jp/wp-content/themes/jpea/pdf/t191227.pdf

合わせて同太陽光発電協会資料「太陽光発電システム保守点検ガイドライン 【10kW以上の一般用電気工作物】」のP11~13を参照し、今回はこちらの点検国目を一通り確認することにしました。

https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/kento149_25_sanko2-8.pdf

一通りの目視点検、コネクタやボルト等のゆるみ、配線やPCS通気等をチェックし問題ないことを確認し、計測器材を用いて開放電圧、絶縁抵抗、接地抵抗を測定しました。

機材は以下の記事で以前にまとめたものを使用しています。

・開放電圧測定:デジタルマルチメーター(日置電機 DT4253)

・絶縁抵抗測定:絶縁抵抗計(日置電機 IR4055)

・接地抵抗測定:接地抵抗計(日置電機 FT6031-50)

測定の結果は以下の様になりました。

系統1系統2系統3系統4系統5
開放電圧PCS1303V302V303V
PCS2305V304V305V
PCS3304V303V303V
PCS4308V306V306V
PCS5302V303V301V
PCS6304V305V303V
PCS7260V258V257V257V
PCS8268V268V267V267V
絶縁抵抗 PCS1 >1MΩ >1MΩ >1MΩ
PCS2 >1MΩ >1MΩ >1MΩ
PCS3 >1MΩ >1MΩ >1MΩ
PCS4 >1MΩ >1MΩ >1MΩ
PCS5 >1MΩ >1MΩ >1MΩ
PCS6 >1MΩ >1MΩ >1MΩ
PCS7 >1MΩ >1MΩ >1MΩ >1MΩ
PCS8 >1MΩ >1MΩ >1MΩ >1MΩ
絶縁抵抗太陽電池モジュール-接地間 >1MΩ
接続箱出力端子-接地間 >1MΩ
PCS入出力端子-接地間 >1MΩ
接地抵抗交流集電箱86
PCS12
架台11

値としては全て期待内の正常となりました。

接地抵抗を図る際に電極を地中に打ち込むのも中々楽しいものです。

ちなみに今回故障していたのはPCS7ですが、定期点検の計測値上は問題が見つからず検知できない故障でした。後日メーカーからのレポートによると基板上のコンデンサ故障とのことでした。

これからも恐らくパワコンは20年の内に半分くらいが故障すると思いますので、定期的に遠隔モニタの値を確認しつつ発電所を訪れ、発電量に異常は無いか確認していきたいと思います。

これからは1年に4回ほど発電所を訪れ、事前に設備故障を防止できるよう少しずつ経験値を増やしレベルを上げていきたいですね。

やはり常日頃から点検をしっかり行うことで日々安定して太陽光発電所を運用できますし、何より自分で点検しその構造を理解することで何かあっても自分で何とか出来て精神的にも不安が大きく減ります。是非一通りの点検を身に着けることをお勧めします。

一応エコスタイル施工の物件には無料の定期点検は付いているのですが、本物件については5年に一回のサービス契約となっているため4年目の今年は自分自身で実施しています。

ということで次回は4月頃にまた発電所に足を運び、異常が無いか引き続き点検を続けていきます。

それでは皆様の参考になりましたら幸いです。

とおる

FIREした元サラリーマンが資産運用収入を土台に様々な事業に挑戦しています。実体験に基づいた情報を発信していきますので、同志の皆様のお役に立てば何より幸いです。 略歴:国立大学大学院卒業後、日系電機メーカ、日経自動車メーカ、外資系メーカで開発業務を遂行。会社勤めの傍ら木造アパート1棟、太陽光発電所2基、株式、現金コモディティ他をコアとした資産運用を8年実施、生活費相当の資産収入を築きFIREを達成。現在は経営者として事業経営の日々。娘1人の3人家族。