人生を資本で捉える考え方と言うのは橘玲氏の幸福の資本論、英国での資本調査などで比較的なじみのある考え方だと思います。
私は人生の富を人的資本、事業資本、金融資本、社会資本、文化資本の五つで定義するという考え方をしています。
その中で人的資本と文化資本を一つにはまとめられないなと考える理由が、
「お金を稼ぐことは出来る能力だけどやりたくないこと、お金とは繋がりにくいけど根源的に好きな活動を一つにはまとめられない」
というのが理由となります。
能力と趣向と言うのは異なる世界観の資本でここは明確に切り分ける必要がるのと、そもそも文化資本は個別に次世代にも継承されていく価値観の拠り所でもあり個別に存在するべき資本です。
だから働いてお金を稼ぐ能力とは明確に切り分けています。もちろん人的資本運用の形が完全に価値観と一致しているというのが理想なのは間違いありませんね。
同様に事業資本と言う概念も個別に持っており、こちらは事業の運用形態やビジネスモデル、ブランド力などはまた上記二つとも別の概念であり、且つ自分自身の資本であるところのものです。
ここに入らないのは健康や愛や幸福、そういった5つの資本を超越したものだけです。
私は文化資本の価値を非常に重視しています。美しい流暢な言葉遣いや芸術的表現力、美的センスや生まれ持っての好み、次世代に継承できる宝石の様な価値観や習慣、特性を活かした固有スキル。こういったものは他の資本価値を上回るものです。
結局人はこの文化資本の魅力に惹きつけられ、最後はこういった文化資本を大きくすることに生涯をささげて行くのだと思います。
それをお金で捉えるなら、それをまさにビジネスにするというのが私が事業で目指している方向性なのかもしれませんね。