世の中の多くの資産形成の発信において、もちろん私も含めて、資産形成は以下の三原則を基本としています。
・稼ぐ
・節約
・投資
そしてそれぞれ多少特色があるのですが、私の場合は上記のうちの「稼ぐ」はあくまで本業での稼ぎを増やすことを優先し、副業などは効率が悪いのであまりお勧めしないというところがあります。
まあ副業は稼ぐことを目的とするよりはどちらかというと「投資」の方に振り分けられる将来の資本構築のためのものと位置付けています。
こういったそれぞれの特色は有るものの、この方法論って大前提として本業での稼ぎがそれなりにあるサラリーマンを前提としているなと感じています。
給料がそれなりに高い場合、資産形成を真面目にやれば10年以内でのFIRE達成も全く無理なく実現可能です。仕事においても高い要求と幅広い経験獲得の機会を併せ持ち、仕事に打ち込んでいるだけで人間としての素養も磨かれていきます。
例え仮にその仕事内容が将来役立つものでは無かったとしても、若いうちにFIREを実現することによりFIRE後の活動の中で自分の魅力を上げて行くリカバリー戦略を組むことも可能です。
ですがこれが薄給だった場合はどうでしょうか?仕事の内容は誰でも出来る物をとんでもない物量や劣悪な環境でやらされ、仕事のスキルや人として大切な経験を積む場を得られないものも多くあると思います。
給料が低いというのはそういうことです。必然的に転職もしにくくなるはずです。
それで頑張って仕事と資産形成にのみ打ち込み、ようやく20年掛けてFIRE可能な資産を築けたとします。ですがその頃には新しいことを始めるには難しい年齢に差し掛かっているケースも増えてきます。
もちろん物事はいつ始めても成長しますが、それまでに必要な素養が不十分だった場合、その芽を出すことは容易な事ではありません。
ですのでこの場合は資産形成を過度に焦ることなく、職場の付き合いや投資よりも人生経験のためにお金を使った方が将来的には有効となる場合もあると思います。
確かに老後のお金に困るようなことになる可能性はある程度払拭できるとは思います。ですがそのために生きる、老後を不自由なく過ごすために若い時間を犠牲にする。それではただ生き永らえるために生きている、人間らしい生活とはとても言えない状況です。
これ正直私も若干見落としていたかもしれませんね。ですが何となく直感的にではありますが、お金お金言い過ぎるなとかお金よりも5つの資本をバランス良く磨きなさい、こういった発信内容を振り返るに私にも本質はきちんと見えてはいるのだと思います。
では給料が低い場合の本当の富の方法論は何なのか?こればかりは私も経験していないので分かりません。ですがお金だけあって心が狭い話もつまらない人間というのも世の中には一定数居ることを見るに、資産形成を必死になってやるということが必ずしも正解では無いのだろうなと言うことは分かります。
それならほどほどに資産形成はそれはそれでやりながら、早期のFIREなど目指さずに、世渡り力も人間的魅力もバランス良く磨きながら素敵な年の取り方をしていく。
そしてある程度の年齢や老後の第二の人生に入るタイミングでFLAREを発動し、その先で一花咲かせるための起業に向けて時間を掛けて準備を進めて行くのが良いのかなと思います。
稼ぐ、節約、投資は依然として不変ではあるものの、そこに集中することのリスクが高給よりも薄給な場合は大きくなるということでしょうね。
それでも確かなのは金融資本の力が非常に強力だということで、これはこれで相応量保有しておくことは良いことだとは思います。ですが過度に資産形成のために何かを犠牲にして時間もお金も使い過ぎるのではなく、自分としてありたい自分を目指しながら欲しいと思う能力を磨き素敵な友人恋人家族関係を築いて行きましょう。
これは高給であろうが低給であろうが変わらないことですけどね。
私もこうやって発信をして周りに何かを教えているつもりでも、やっぱりやって行く中で視聴者さんから教えられることも沢山あります。本当に素晴らしいことであり感謝です。
