最近イラスト描きながら色々な作品を参考にさせて頂いているのですが、改めてプリキュアって凄いなと思い知らされます。
一見シンプルなデザインの中に描きやすさと見栄えと色数の少なさを両立していて、これは日本の技術と経験の蓄積のなせる業だなと感じます。

なんか今週の動画分のイラストを描いていて思ったのですが、結構プリキュアに影響されてる?とちらっと思た(笑)。

掛けてる筆数は明らかに私の方が多いのですが、見栄えはもう明らかにプリキュアが上。描いて見ると分かるけど引く線の微妙なRが絵の立体感実在感を強烈に左右します。
ぱっと見てすっと入って来るんですよね、上手い絵って。あるべきところにあるべき線と色があって、絵を見る快感の琴線が様々なパーツにかき鳴らされる感覚とでも言うのか。
無意識レベルで見えるものの集合体です。上手い絵を描くってそういうことなんだなと最近は思いいたる様になりました。私も上手くはなって来たと思うのですが、それでもまだまだやっぱり世界が全然違うなと言うのを素直に感じます。
これが絵描き歴20年の絵と1年半の絵の違いそのもので、これはもう大人しく絵を描き続けるしか道は無いですね。そのくらい絵って物凄く繊細でロジックでは理解できないAIにも出来ない領域で描かれるのがプロの領域です。

本当に微妙な線のRや太さの違いがここまでの違いを生むというのが良く分かる。
AI絵って上手いと言えば上手いのですが見た瞬間何というか硬さというか不味さと言うかを感じますよね、手描きの絵が好まれるのってここにやっぱり明確な目に見えない様な感覚レベルでの違いがあるのだと思います。
ぱっと見で良いものっだったら誰でもAIでも描けると思いますが、作品として命を持てる触れたくなる様な絵ってやっぱり長年磨いた熟練の腕にしか生み出せないものだと日々実感します。
AIに出来ないことってやっぱり使っていると良く分かって来るのですが、感覚の機微はAIには理解できないものの一つですね。そういう意味でライスワークとしての作業絵描きや文章書きの仕事は無くなって行くはずですが、創作としての仕事はこれからも生き残り続けるでしょう。
懸念されるのはライスワークが初期の若いクリエイターを育て養うということで、ここはやっぱり一定のAI規制を敷いて文化の成長を守って行くというのは明らかな今後の方向性ですね。
絵描きとして一人前になるためにはかなりの時間と修練を要する、もしかして世の中で一番難易度が高いことの一つかもしれませんね。
なるほどこれが絵の世界なんだなと。投資や事業でお金を稼ぐみたいな簡単な事では無いなとマジで思います。
こんなにも儲からないのにみんなが熱くなる気持ち、とても良く分かります。