商売ってやっぱ難しいなと感じるのが、決して自分が良いと思うものがお客さんの欲しいものでは無いということですね。
私自身はかなりストイックに物事を考えますし、そうすることが絶対的な正解だと確信しているのでどういう考え方で何をすれば良いのかと言うのは明らかです。
これたぶん多くの成功者、所謂大なり小なりそれなりのキャリアや資産と知名度と成果を出している人たちは共通していると思います。特に特別なことは無く多くの場合皆似たような考え方を持っているものです。
ですがそれを見る側の層に押し付けたところでそれを求める比率は少ないです。
やっぱり一人一人の世界観があり、休日余暇のサービスとして受けたいものと言うのはより娯楽的快楽寄り肩の力が抜けて見やすいものなのだと思います。
こういうところから、結局成功者は全体の5%に留まることが見て取れます。
そうすると商売としての正解を良いものを与えるのか望むものを与えるのかの二択で考えた場合、当然正解は後者となります。
そこは正解不正解や善悪倫理観の話ではなくテクニカルな話で、機械的にニーズや流行りを読み臨むものを提供するのが正解なのです。そうすることで商売は潤い従業員やステークホルダーを養うことが出来ますね。
「儲かる」というのが商売人の正義です。一見抵抗がある様な文面に聞こえながらも、例えば焼肉屋が
「体に悪いから脂肪たっぷりの牛肉は提供しません健康のために赤身を食べて欲しいので赤身を出します」
とか言い出したらどう思うか、ということですね(笑)。この場合は美味しいと健康的が天秤に掛かっていますが、お客さんが欲しいのは脂肪たっぷりで柔らかくてジューシーな美味しいお肉です。
あとはもうバランスで、ニーズや利益に偏ると今度はニュースメディアの何の役にも立たないスポンサー偏向報道や極端な不健全商品が横行するマーケットとなります。逆に値下げ値下げお客さんのためとか言ってどんどんつぶれて行くラーメン屋の経営も引いた目で見れば世の中にとって損失でありそのお店が好きなお客さんにとってもマイナスです。
たぶん「ニーズ8:正義2」くらいな感覚でしょうね。正義も結局は自分の正義ですので、そこはまた別の話と括るべきなのでしょう。ニーズを満たしつつ、且つお客さんにとっても良いと思えるものを提供する。
この辺は私もまだまだ甘いなと思います。まあこの辺りの活動の方向性はそれぞれの領域できちんと分けて行こうと思うのでした。
