私がちょっと不思議に思っていた自分の投資行動の中に、広く資産クラスを見てそのチャンスをつかみに行くという行為です。
それはつまり、一つ一つの専門性においては深めることを後回しにする選択をするということでもあります。
それは投資成績の劣後につながる側面があり、私自身もここを上手く説明することが出来ませんでした。
それが今日ウォーレンバフェットのスピーチを聞きながら明確になってきました。それは私の能力の輪にあるのが、
「投資のタイミングを見極める能力」
だということなのです。
それは個別銘柄の割安度を見る能力では無く、投資マーケットから投機マネーが引き価格が割安となる時間を見極めるための目を私が持っているからなのだと分析しています。
私もずっとこの時間を見る目を直感的に優先して育てていたのですが、これが恐らく最も効率的で合理的な判断だったのだと思います。
あらゆる投資先に使えるものでもありますしね。
統治のプロセスは明確で、観察→干渉→制御→支配→統治です。全ては目を持って見ることで成立します。資本家である私にとって、資本とは統治の対象です。
その対象を時間的に見る目を先ずは養う。
ここに更にウォーレンバフェット的な「銘柄の割安度を見る目」を鍛えれば更にこれが有効に機能するようになります。
そして私は投資はビジネス経営で考えるので、売買タイミングを見極める目、投資先の適正価格を見極める目、それを時間的に回したときの利益を予測する目が育ちます。
そして広く見ることで広い視野を得、その専門性は時間と共に必ず高まる。個々を深く見ることで見失いがちな普遍的共通原理を初めに広く見ることで把握し、その後に個々の投資商品を深く見る。
これが私が取った順番なのです。何を勉強するにしてもいつもこの順番ですね。
より広く見た分だけ、時間を積み重ねた先で強大な力を得る。
私の能力は全て「時間」の概念と相性が良いです。時間を掛けて積み上げる、育てる、時間軸上で疑似的に動かしてみる、時間変化を見る、未来を予測する。
この能力の輪の中にある「時間の目」を上手く使いこなして行きたいですね。
私はこの「目」を神技まで高めることに集中すれば良いと、私の中の何かがささやきかけてきます。