このブログを読んで頂いている方で太陽光事業にご興味を持たれている方も多いと思います。今回はその経費について書いていきたいと思います。
太陽光発電の経費を私の実例から公開します。
早速ですが、以下の様な物件を購入したとします。というか私の実例です。全て税込みです。
一基目(土地借地) | 二基目(土地所有) | 備考 | ||
基本情報 | 物件価格(パネル、土地、架台、フェンス、遠隔監視)[万円] | 1,176 | 655 | |
土地取得費用 [万円] | 0 | 100 | ||
売電収入実績 [万円] | 180 | 132 | ||
連携負担金 [万円] | 56 | 46 | ||
土地造成費 [万円] | 79 | 200 | ||
登記費用 [万円] | 8 | 8 | ||
年間経費 | 償却資産税 [万円] | 15 | 9 | |
土地固定資産税or借地料 [万円] | 10 | 2 | ||
発電所電気代 [万円] | 3 | 3 | ||
草刈り等メンテナンス費用 [万円] | 6 | 6 | ||
ローン返済 [万円] | 93 | 63 | ||
収支 | キャッシュフロー(収入-支出) [万円] | 53 | 49 | |
表面利回り[%] | 15.3 | 13.8 | ||
実利回り[%] | 11.0 | 11.1% |
上記の年間経費が毎年掛かってくる費用になります。償却資産税は年々下がりますしローン返済は繰り上げ返済で下げることも可能です。
収支については収入から経費を差し引くと大体100万円ほどになっています。個人事業主として他の所得と合算で確定申告していますので利益に係る税金はここでは含んでいません。
初期費用として総額500万円ほど投じていますのでROI(初期費用改修比率)は20%ですね。5年で元が取れる計算です。
ここから更に修繕積立金を年間40万円ほど引けば、キャッシュフローは60万円ほどになります。
設備劣化は避けられませんので修繕積立金は始めから加味する必要があります。
この修繕積立金の用途としてはパワコンの交換費用、フェンスの交換費用、定期的な設備点検、部品の不良、自然災害による復旧ロス等に充てる費用として考えておきましょう。大体一基当たり年間20万円を目安にしています。もちろんパワコンの容量次第で金額は変わってきます。
ちなみにローン返済完了からFIT終了までの5年間はキャッシュフローが跳ね上がります。パネル劣化による発電量の低下を-15%(年間1%の下落を想定)とすると、年間212万円のキャッシュフローが発生します。
そしてFIT終了後の残り10年間発電を続ければ、売電価格9円/kWhとしても年間80万円ほどのキャッシュフローが発生し800万円の利益となります。
20年後の世界は分かりませんが太陽光発電を続けることが可能であればそこから更に大きな収益を見込むことが出来ますね。
太陽光は不動産よりも確実な事業!
太陽光は仕組みが非常にシンプルです。不動産の様に空室もありませんし買取価格も固定ですので収支の見通しが非常に立てやすいです。
不動産の様に土地価格バブルによる一攫千金は望めませんが、その分安定して経営を維持することが可能です。
数少ない注意点としては
・業者のシミュレーションを鵜呑みにしない。
発電量の根拠をしっかり確認しましょう。NEDOのページに行けば自分で計算することが出来ますのでご活用ください。
・必ず現地を視察し、日照やリスクを確認する。
日が当たらないと当然発電しませんし、将来的に建物が立てば日当たりは無くなります。また崖や斜面も崩落のリスクがあります。
・近隣の方には挨拶をする。
これは人として基本的なことですが、近所で事業を始めるので一度は挨拶に伺いましょう。やはり話したことがあるかないかで人の印象はかなり変わります。
不動産に比べればかなりシンプルですね。
また維持管理が手間であれば業者に依頼するのも有りです。そうすると本当に何もせずにお金が入ってきますね。リスク管理は必要ですので天災への配慮と施設賠償責任保険の加入等はしっかり検討しましょう。
私自身もそうですが、太陽光発電は経済的自立への盤石な足場になります。ご興味ある方は是非ご検討されることをお勧めします。
それでは本日もありがとうございました!