お金を持つほどに感じるのはお金は価値の一形態ということです。
お金を使って知識や経験を得ることで自分自身の魅力となる文化的教養的な資本が増えますが、ここの辺りに若い頃にお金を使った方が良いという言葉の真理が隠れている気がします。
例えば20年前に高級外車を買うという経験をしましたが、その際の資本間移動を考えてみます。
・新車480万円、2年後売却価格240万円 ⇒▲240万円
・新車を買って得た経験
-駐車場にスーパーカーの様な見た目の車(BMW Z4)がある。
-デート使いは割と酷い(笑)。サスが固い、オープン時の風巻き込み、狭くて荷物が置けない。
-夏にオープンで夜首都高は最高、桜街道を桜吹雪の中運転、早朝の空気の中空いた道を走る爽やかさ。
-やったことのないことを知る喜び。特別な車に乗っているちょっとした日々の特別感。
-知らない人から声を掛けられる。
もしこの時に車を買わず投資に回していれば今頃は資産が+1000万円くらいにはなっていたと思いますし、その後も何台か高級車を買いましたがそれを合わせると+3000万円は行っていたと思います。
正直2台目以降の高級車はそこまで感動は無かったのですが、少なくとも1台めの二人乗り高給オープンカーの購入経験は一生残るものでしたし後悔もありません。
私自身お金は健全に働く前提であれば今の物価感で3000万円、30年後であればインフレ率平均2%として5000万円もあれば十分と感じています。今既にその基準を満たしているのでこれ以上のお金は自分の人生経験、というよりも内的投資に使っていくべきです。
-Economical capital: 経済資本(所得・貯蓄・住宅資産):収入、資産が生活に掛かる諸々の支出や投資を賄うことが出来る。私が資産を資産額では無くキャッシュフローで考えるのもここが理由です。
-Cultural capital: 文化資本(学歴・趣味・教養):ここはその人を決定づける根本のところで、ここが一番大切。
-Social capital: 社会関係資本(人脈):人は一人では生きては行けませんし、日々の幸福もビジネスの成果物も全て人との相互作用により出来上がるもの。
こうして3つの資本を俯瞰して考えると、あとはどこを順番にやっていくべきかそれともバランス良くどれもやっていくのかとなります。これらのどこかが偏れば自ずと本当の意味での成功は遠ざかるように感じます。
私は若い頃は文化資本重視で生きてきましたが、ここ10年は経済資本を重視し最近は社会関係資本を大切にする様になってきました。そこは人それぞれなのでしょうね。
ここから始まる資本家と自ら名乗る人生において土台となる部分です。普段のお金や時間の使い方もそれがどこに影響しているのか考えながら日々を過ごしていこうと思います。